空室対策の一つとして家庭菜園付の提案があります。募集反響も少ないので緑地の部分を家庭菜園付で募集するしかないか・・・と、大家さんなら考えてしまうかもしれません。
しかし、家庭菜園付でOKを出すのは少し待ってください!
家庭菜園付にして、うまく満室になっていれば、他の賃貸物件も投資しているはずです。ぜひ、このページを読んでからでも遅くはありません。参考にしてほしいですね。
もくじ
家庭菜園付のメリットは?
入居者同士の交流が深められること
家庭菜園付にすると、入居者同士の交流が深まり、とても良い賃貸空間になることです。特に、既存入居者同士には持ってこいですね。土をいじりながら自家製野菜を収穫し、自然を味わえること。何よりですよね。
私も自宅の庭で野菜を収穫しますが、やっぱりおいしいですよ。
家庭菜園付のデメリットは?
手洗い場や倉庫などが必要になること
家庭菜園付にすれば、別途費用が必要になります。たとえば、手洗い場や倉庫ですね。長くつやスコップなども洗いますので。排水受けも大きめでないと泥水も多く、周辺が汚れたりしますから。まあ、汚れますよ。さらに、作業道具や肥料などが置ける倉庫も必要です。それなりの場所と費用が掛かります。
荒地になること
家庭菜園付といえば、イメージ良いですが、荒地になることも想定しましょう。なぜなら、賃貸に住んでいる方も忙しくて、それどころではないから。続けるって簡単ではありません。賃貸の植木、植栽と似ていますね。定期的に剪定しながらキレイに維持することは大変ですよね。
家庭菜園の面影なく、荒地になった賃貸物件、空室対策どころではありません。逆効果です。
成約になるか?は別の話
家庭菜園付を計画しても、賃貸物件が成約になるかは別の話です。たとえば、インターネットの入居募集で”家庭菜園付”と記載した場合、家庭菜園があるから申込します!とはなりません。最後の決め手の一つでしょうが、入居希望者からすると、「なんか、この賃貸はめんどくさいな~」と思われたら問合せどころではありませんから。
家庭菜園付で入居募集するなら…
大家さんが先導すること
家庭菜園付にするなら、大家さんが先導することです。不動産管理会社や仲介業者では、農業経験も少なかったり、そもそも、野菜を作ったりしたことがないので・・・長続きしませんよ。これじゃ。
だから、大家さんが先導してくれないと、現実無理なんです。
1区画の面積を小さくすること
家庭菜園付にするなら、1区画の面積を小さくすることです。畳1帖分あれば、十分だと思います。これしかないの?で十分ですよ。小さく始めて、続けていく。そして、大家さんが先導するんです。
とにかく、大家さんの協力あって、できる空室対策のアイディアですから。
まとめ
いかがでしょうか。うちの賃貸物件も家庭菜園付を導入にしようかな・・・と考えても、思っている以上に大変だと改めて理解できたと思います。家庭菜園付にするメリットもありますが、現実として、メリット以上にデメリット部分も大家さんとして考えなくていけません。
空室対策の一つとして、家庭菜園付を検討しようかな?と考える前にもっと重要なことがあります。何だと思いますか?ぜひ考えてみてください。