空室対策の一つとして、屋根付き自転車置場にしてほしい提案があります。募集反響も少ないので屋根付き自転車置場で募集するしかないか・・・と、大家さんなら考えてしまうかもしれません。
しかし、屋根付き自転車置場でOKを出すのは少し待ってください!
屋根付き自転車置場にして、うまく満室になっていれば、他の賃貸物件も同じ様にしているはずです。ぜひ、このページを読んでからでも遅くはありません。参考にしてほしいですね。
もくじ
屋根付き自転車置場にするメリットは?
既存入居者のフォローになること
屋根付き自転車置場にすると、既存入居者へのフォローにはなりますね。「屋根付きになった~」と。雨風が防げるから、喜んでくれるでしょう。最近の自転車も高級になりました。特に、電動アシスト付き自転車を所有していれば、尚更ですよね。
屋根付き自転車置場にするデメリットは?
ネット反響にはならないこと
屋根付き自転車置場にしても、ネット反響にはなりません。空室対策として、大家さんが考えても少々難しい結果になるでしょう。たとえば、不動産ポータルサイトであるスーモやアットホーム、ホームズに物件情報を掲載した時に、「屋根付き自転車置場を新設済」と記載して反響取れるでしょうか?よく考えてほしいですね。
成約にはつながらないこと
屋根付き自転車置場にしても、内覧後の成約にはつながらないことです。
たとえば、大家さんの賃貸物件を見学に来た時に、共用部分の外観を見ますが、まずパッと見た印象でとらえますから。その延長線上に室内をチェックして、申込判断を始めますよね。
成約の決め手は何でしょうか?屋根付き自転車置場だといいのですが。
建築違反になる可能性があること
屋根付き自転車置場にした時に建築違反になる可能性もありますから。
簡単に話すと、上空から建物を真下に見た時に影ができる部分です。建ぺい率ですね。新築当時の計算上でどうなっているのか?ハウスメーカーや建設会社が屋根を施工してなければ、逃げられますよ。大家さんの自己判断で屋根付き自転車置場を施工したので・・・と。
家賃アップにはならないこと
屋根付き自転車置場にしても、家賃アップにはなりません。
残念ですが、大家さんの投資回収には繋がりません。既存入居者の入居期間を長くする可能性はありますが。投資をするなら回収したいと思います。しかし、この施工費用をどう捉えるか?大家さん次第ということですね。
大きなバイクが占領すること
屋根付き自転車置場にすると、自転車よりも90ccバイクやら、250ccバイクやら、大型バイクが占領するようになります。これは、賃貸のあるあるですね。なぜだか、ワガモノ顔で駐車し始めますから。自転車置場とバイク置場の区分けを明確にしないと、都合よく捉えていくのが入居者の難しい所です。
屋根付き自転車置場にして入居募集するなら…
新規入居者の申込に期待しないこと
屋根付き自転車置場にして入居募集するなら、新規申込者にあまり期待しないことです。空室対策と大家さんは思っているでしょうが、入居希望者はあまり意識していません。「屋根付き自転車置場があるから申込します!」となるでしょうか?
何が目的で屋根付き自転車置場にするのか?不動産管理会社や仲介業者の提案内容について、再度検討した方がよいかと、私は思いますよ。私の過去の経験で、屋根なし自転車置場でもちゃんと申込取れましたので。
まとめ
いかがでしょうか。うちの賃貸物件も屋根付き自転車置場にしようかな・・・と考えても、思っている以上に大変だと改めて理解できたと思います。屋根付き自転車置場にするメリットもありますが、現実として、メリット以上にデメリット部分も大家さんとして考えなくていけません。
空室対策の一つとして、屋根付き自転車置場で検討しようかな?と考える前にもっと重要なことがあります。何だと思いますか?ぜひ考えてみてください。