空室対策の一つとして、インターネットWiFi設備の提案があります。募集反響も少ないのでインターネットWiFi付で募集するしかないか・・・と、大家さんなら考えてしまうかもしれません。
しかし、インターネットWiFi設備付でOKを出すのは少し待ってください!
インターネットWiFi設備付にして、うまく満室になっていれば、他の賃貸物件も投資しているはずです。ぜひ、このページを読んでからでも遅くはありません。参考にしてほしいですね。
もくじ
インターネットWiFi設備のメリットは?
物件閲覧や内覧が増えること
インターネットWiFi設備を付ければ、インターネット検索から物件閲覧や内覧も増えるでしょう。たとえば、不動産ポータルサイトのホームズやスーモ、アットホームを見れば、「ネット対応じゃん、この部屋みてみたいな」となりますよね。
ネット環境の整備が今後もっと、進んで行くでしょうから。まずは、大家さんの賃貸物件が空室であると、一人でも多くの人に伝えるアイテムにはなりますよ。ここ、重要なポイントです。
インターネットWiFi設備のデメリットは?
成約するか?は別の話
インターネットWiFi設備付にしても、成約するかどうかはわかりません。とても厳しい表現ですが、入居者は、ネット環境で申込するのではありません。最後の決め手の1つですから。不動産管理会社や仲介業者から提案されて、大家さんの自己満足で終わると、結果として、空室が埋まらない最悪な状況になりますよ。
このような事例、多いですから。
家賃アップはできないこと
インターネットWiFi設備を導入しても家賃アップを期待してはいけません。家賃アップすれば、競合物件と比較検討されるだけの”当て馬”にされます。仲介業者は、口がうまいので。
「WiFi設備がご希望なら少し家賃が高いけど、他の賃貸物件も見てみますか?」
「そうなの!見たいです。」
入居希望者は、ネット検索から内覧希望を数件チェックしてから、最終申込しますので。空室対策をするなら、入居者目線で考える必要があります。
大家さん負担が増えること
インターネットWiFi設備を導入するなら、初期費用から月額コストまで大家さん負担になります。結構負担しますよ。これらの経費を月額家賃から差引くので、家賃単価が高めでないと、キツイかも。
貸家業そのものが不安定になるので注意してください。不動産管理会社や仲介業者は、WiFi設置すると紹介手数料をもらえるので損しません。逆に儲かりますよね。
渋滞で繋がらないこと
インターネットWiFi設備のイメージが悪いですね。時間帯によっては、渋滞してしまい、繋がらないのです。スマホだと、WiFiを外してみた方が楽だから。
「無料だから仕方ないか・・・」「使えない賃貸だな・・・苦」と逆効果になりますよ。
インターネットWiFi設備で入居募集するなら…
不動産収入が減っても余裕のある大家さんならOK
インターネットWiFi設備を付けるなら、余裕のある大家さんならオススメします。本当に必要な入居者なら個別で引き込みするからです。ネット回線を分け合って使っても結局、ストレスが貯まるだけだから。
意外とこんな感じですね。
私の経験上ですが、WiFi設備を導入して、入居者から喜びの報告を受けた印象が本当にないのです。忘れているだけでしょうかね?投資コストの割に良い結果が出にくい空室対策だと、私は感じていますが。
まとめ
いかがでしょうか。うちの賃貸物件もインターネットWiFi設備を導入にしようかな・・・と考えても、思っている以上に大変だと改めて理解できたと思います。インターネットWiFi設備にするメリットもありますが、現実として、メリット以上にデメリット部分も大家さんとして考えなくていけません。
空室対策の一つとして、インターネットWiFi設備を検討しようかな?と考える前にもっと重要なことがあります。何だと思いますか?ぜひ考えてみてください。