空室対策の一つとして、シャンプードレッサーを設置してほしい提案があります。募集反響も少ないのでシャンプードレッサー設置で再募集するしかないか・・・と、大家さんなら考えてしまうかもしれません。
しかし、シャンプードレッサーの新規設置でOKを出すのは少し待ってください!
新規シャンプードレッサーを設置して、うまく満室になっていれば、他の賃貸物件も同じ様にしているはずです。ぜひ、このページを読んでからでも遅くはありません。参考にしてほしいですね。
もくじ
シャンプードレッサーを設置するメリットは?
入居募集に少しプラスになること
シャンプードレッサーを設置すれば、入居募集に少しプラスに働きます。たとえば、ネット反響などでも、室内写真の1枚が新規設備として掲載されているからです。
「新しいシャンドレじゃん!」とね。シャンプードレッサーを新規設置して、少しでもインターネットによる閲覧回数が伸びたり、メールや電話による物件問合せが増えれば、設備交換した価値があると言うモノですから。
シャンプードレッサーを設置するデメリットは?
実は不人気アイテムであること
シャンプードレッサーを設置しても無駄に終わるかも知れません。実は、不人気アイテムなんです。入居希望者からすれば、シャンプードレッサーを新品にするなら、〇〇を交換してくれたらいいのに・・・となります。
何で?と大家さんは感じると思いますよね。詳しくは、3つ下にある「水回り全面交換を提案されること」でお話しますね。
家賃アップはできないこと
シャンプードレッサーを設置しても家賃アップできません。逆に家賃アップしたらいけません。なぜなら、入居希望者もバカではないので、シャンプードレッサーの交換費用を家賃に乗せていることを理解しているから。
「少し値上げしたかも・・・」
不動産ポータルサイトのスーモやホームズ、アットホームの募集物件を閲覧していれば、最寄り駅の平均家賃くらいは、誰だってわかりますよね。ネット時代だからこそ、掲載方法を間違えるとドツボにハマります。
ネット反響や内覧アップにならないこと
シャンプードレッサーを設置しても、ネット反響や内覧アップにはつながりません。なぜなら、賃貸物件を探す基準が「シャンプードレッサー」ではないから。毎日の生活の中心がシャンドレなら、逆に反響取れますよね。
大家さんは、自分の物件なので「新品交換したぞ!」と理解していますが、物件探しをしている側は、「ん?だから何?」とスルーされてしまいます。何とも思っていませんので。
(厳しい表現でごめんなさい)
賃貸事業であっても、入居者の動向を意識しないと、見向きもされませんから。ご注意を。
水回り全面交換を提案されること
シャンプードレッサーを設置すれば、水回りの全面交換を提案されるので注意してください。入居者目線になれば、シャンプードレッサーが新品だと、他の水回りも余計に古く、汚く目立つのです。たとえば、キッチンやトイレ、お風呂などです。
特に女性は気になる部分だから、こうした大儀を理由に、不動産管理会社や仲介業者は高額リフォーム提案をしてきます。100万円~300万コースでしょうね。
シャンプードレッサーをせっかく新品交換するなら一気にフルリフォームしましょう!
この手の売り込みでリフォーム事業の利益を上げている会社が増えています。そして、大家さんに提案した不動産管理会社や仲介業者は、紹介料として20%~30%バックでもらっていますので。
本当にうまいこと提案してきますから、注意してくださいね。
シャンプードレッサーを設置して入居募集するなら…
ネット反響や内覧を期待したいこと
シャンプードレッサーを設置しても、ネット反響や内覧を期待しないことです。仮にそれでも申込があれば、ラッキーだと思いましょうね。上記でもお話した通り、「シャンドレがあるから申込する!」訳ではないので。
ひと昔前なら、シャンプードレッサーにあこがれた時代もありましたが、現在はどうですか?入居者ニーズをつかまないと、不動産管理会社や仲介業者のペースにやられてしまいます。
そんな事実を大家さんにいいませんから。
まとめ
いかがでしょうか。うちの賃貸物件も新規シャンプードレッサーOKにしようかな・・・と考えても、思っている以上に大変だと改めて理解できたと思います。シャンプードレッサーを設置にするメリットも”ほんの少しなら”ありますが、現実として、メリット以上にデメリット部分も大家さんとして考えなくていけません。
空室対策の一つとして、シャンプードレッサーの設置で検討しようかな?と考える前にもっと重要なことがあります。何だと思いますか?ぜひ考えてみてください。