空室対策の一つとしてAD(広告費)の提案があります。AD(広告費)とは、成約した仲介業者に報酬料を支払うことですが、募集反響も少ないのでADを支払うしかないか・・・と、大家さんなら考えてしまうかもしれません。
しかし、AD付をOKを出すのは少し待ってください!
ADを支払って、うまく賃貸経営が安定していれば、他の賃貸物件も条件変更しているはずです。ぜひ、このページを読んでからでも遅くはありません。参考にしてほしいですね。
もくじ
ADのメリットは?
優先して紹介してもらえること
ADを付けると、他の賃貸物件よりも優先して、大家さんの物件を紹介します。なぜなら、別途報酬をもらえるからです。仲介手数料は、借主と貸主から合計1ヵ月分迄だから、さらに1ヵ月受領できば、嬉しいと思っていますよ。
ADのデメリットは?
ADの追加を要求してくること
ADを1ヵ月つけても、追加要求をするようになります。大家さんの足元をみているんです。最初の内は、1ヵ月でしたが、2ヶ月、3ヶ月、、、、6ヶ月とね。大家さん自身で直接募集できないからと、不動産管理会社や仲介業者の言いなりになっていくと最悪な状況になりますから。
相手は不動産のプロです。注意してください!
早期解約やトラブルが多いこと
AD欲しさに、どんな入居者であっても無理やり賃貸契約を結ばせます。特に、遠方から引っ越して来た人などターゲットにされます。可哀そうですが、これもビジネスですから。
賃貸契約を成約すれば、ADを受領できるので、あとは関係ないと・・・
こうなると、早期解約になったり、入居者同士や近隣周辺とトラブルを起こしたり、結果的に、大家さんにとってマイナスな状況を作るだけです。大家さんが不動産管理会社や仲介業者をうまくコントロールできないと、さらに悪化するだけです。
不動産収入が減ること
ADを付けると不動産収入が減ります。なぜなら、広告費として運転資金から持ち出しするからです。
ADの支払い額を「ある程度の予算範囲」で決めないと後で通帳の残高不足なんて。意外と、大家さんの通帳事情も厳しいので計画性を持って貸家業を運営してほしいと思いますね。
AD付で入居募集するなら…
元付け業者の手数料も客付け業者に支払うこと
AD付にするなら、元付業者の手数料(成果報酬時に大家さんから受領する金額)も客付け業者に支払ってもらうことです。大家さんだけでなく、元付である不動産管理会社や仲介業者も痛みを伴うべきだから。
そう思いませんか?
キャンペーン期間を設定すること
AD付にするなら、期間を決めて対応するべきです。たとえば、1ヵ月間のキャンペーンとして企画するのです。ダラダラやっても、印象が薄れるだけですよ。どんな業務の商売でもキャンペーン期間ってありますよね。
上限を1ヵ月分までにすること
AD付にするなら、上限を1ヵ月にすることです。中には、2ヶ月分や3ヶ月分を設定しているケースもありますが、どのような理由からでしょうか?中には、4ヶ月や6ヶ月なんて・・・リミッターが切れっぱなしです。きちっと上限を設定することです。
まとめ
いかがでしょうか。AD(広告費)を支払おうかな・・・と考えても、思っている以上に大変だと改めて理解できたと思います。ADを支払うメリットもありますが、現実として、メリット以上にデメリット部分も大家さんとして考えなくていけません。
空室対策の一つとして、ADを支払うように条件変更しようかな?と考える前にもっと重要なことがあります。何だと思いますか?ぜひ考えてみてください。