結論からいうとマンション限定ではなく、地域エリア限定が正確な答えになるかと思います。チラシに書かれた不動産会社の連絡先に電話しそうになりますが、あまり信用し過ぎてはいけないということです。
このマンション限定でお探しの方がいます!というチラシは、分譲マンションから引っ越しした私の自宅(戸建て)にもまだ届きます。文章構成も同じので少々笑ってしまいますが…
【マンション限定】という言葉に惑わされずに冷静な判断をしてください。そこで、このページでは、マンション売却でポストに投函されるチラシについて解説します。ぜひ参考にしてください。
チラシは嘘でもないが本当でもない?
このようなチラシを手に取れば、不動産会社に連絡したくなりますが現実と異なります。あなたのマンションを含めた”地域エリア限定”の可能性が高いです。マンション限定ではありません。
結論からいうと、あなたのマンションを含めた購入希望者の『候補物件の1つ』になったということです。実際に選ばれるかどうかもわかりません。注意してください。
チラシを開封するとその書面には、マンション限定で購入希望者がいます。マンション売却を検討しているなら2000万円位で購入したいと具体的に書かれている場合があります。
チラシに書かれた言葉には次のような内容があります。
- 不動産探しています!
- 家売ってください!
- 今が売り時です!
- 家売りませんか!などです。
誰もが知っている有名な不動産会社名と担当者も写真付きになっていれば、本当のことだと思ってしまいます。しかし、一度冷静になってください。間違えても電話してはいけません。
マンション限定のチラシは一戸建てに引越しても届く【実物あり】
私 浦田の転居した謄本上の住所(一戸建ての自宅)にDMが現在も届きます。そのDMが毎回同じ内容なので少々笑ってしまいますが、1本の電話相談で元が取れるので辞められないのでしょう。現状はこのような感じです。
チラシを投函する5つの理由【信用すると危険】
チラシによって1社単独に持ち込めるから【比較検討を嫌がる】
お金をかけてでも不動産会社がチラシ投函する理由は、1社単独で売却相談に持ち込みたいからです。届いたチラシを片手に電話が来れば、営業提案することができます。
所有者の氏名や住所など個人情報を法務局でお金がかけてもマンション1件分の仲介手数料(成果報酬の約3%相当額)を受領できれば、必要経費は回収できます。
チラシの最終目的は、売主と直接会うことです。マンション査定するのに訪問を要求してきます。不動産会社のぺースにはまったら、逃れることができないので注意してください。
チラシは永遠の営業ツールだから
チラシを不動産会社がやめない理由は、売主と売却窓口になる媒介契約の成約率が非常に高いからです。インターネットが普及しても、チラシ投函は”昔から永遠の営業ツール”です。
また、マンション売却の真剣度も高いからです。思いつきなどの冷やかし客でもありません。だから、チラシを手に電話相談が来たら絶対に逃そうとしないでしょう。
たとえば、媒介契約を結ぶことを目的に売主が満足のいく高額査定をワザと提案するのです。マンション価格に根拠もないので査定の裏付けも確認できません。
チラシ投函で問い合わせをした売主に高めの査定価格を提案する理由があります。それは、1社単独の不動産会社に持ち込み、他社との比較検討を避けたいと考えています。
チラシは効率よく媒介契約を結べるから
売却の募集窓口とは、売主と不動産会社が媒介契約を結ぶことです。媒介契約には、一般媒介・専任媒介・専属専任媒介の3種類があり、1つ選択します。
チラシ投函がしつこい理由の一つに、不動産会社は専任媒介契約や専属専任媒介契約を結ぼうとあなたに提案してきます。なぜなら、1社独占で募集活動ができるからです。
他の不動産会社との査定内容や募集状況などの売却情報が入らないため、あなたには本当のことを言わずに済みます。募集窓口になった不動産会社には大きな特典が待っています。それは仲介手数料です。
仲介手数料とは、成果報酬として売主のあなたから受領できるお金のことです。仲介手数料の計算は、取引価格400万円超では成約価格×3%+6万円(消費税別)です。
たとえば、2000万円でマンションを売却すれば、2000万円×3%+6万円=66万円(消費税別)の高額手数料を売主から受領することができます。
この仲介手数料をあなたから受領するためにチラシ投函を継続して、相場より高額になるマンション査定をあなたに提案して募集窓口になろうとします。
チラシによって囲い込みもできるから
囲い込みとは、不動産会社が自社で売主の窓口だけでなく、買主の窓口にもなって仲介手数料を両者から受領しようとする【独自の営業方法】です。専任媒介や専属専任媒介を結べば可能になります。
上記で解説した仲介手数料3%相当額の2倍を受領できるので不動産収益も非常に大きいです。この事実を売主に言いません。これが専任媒介や専属専任媒介を結んだ不動産会社の強みです。
たとえば、募集窓口になった不動産会社は協力業者の問い合わせがあれば、物件紹介をすることになっています。当たり前です。しかし、申し込みが入ったと嘘をいって紹介しません。また、売買契約前なので2番手扱いなら可能ですというケースもあります。
不動産会社はあなたを利用して会社収益をさらに伸ばす方法をよく知っています。
チラシによって当て馬にもできるから
当て馬(あてうま)とは、あなたのマンションを利用して他のマンションで成約させることです。売主にわからないように営業活動していますので、具体的に解説します。
チラシ投函から媒介契約を結び募集窓口になった不動産会社は、更なる募集展開を行います。あなたのマンションを比較対象物件にして他のマンションで成約させる方法です。
あなたのマンションよりも少し購入価格は高いですが、築浅のマンションもあわせて内覧させます。 最寄り駅も同じ、駅近で築年数の新しいマンションで成約させるシナリオです。
このように、あなたのマンションを当て馬(比較検討物件)にして、不動産会社は仲介手数料を受領して利益を延ばし続けているのです。
売れ残ったあなたのマンションは相場から高くて、インターネットの反響がなければ、100万円位の値下げ交渉をさせられる結果となります。
そもそも一番最初の査定段階から相場より高いマンション価格なので、まだ相場からズレているかも知れません。
『いつマンションが売れるのかな・・・』あなたは一人で悩みますが、不動産会社は何とも思いません。また他のマンションで成約すれば良いと不動産会社は考えています。
まとめ
不動産会社がチラシ投函を続ける理由は、確実に利益になっているからです。1本の電話相談でマンション売却の募集窓口になり、買主をみつけて売上につながっているのです。
マンション限定ではないので注意てください!いくらインターネットが普及してもチラシがなくなりません。なぜなら、不動産会社の利益に直結しているからです。安易に電話相談するのは注意してください。